こいのぼり歌詞の意味って??意外と知らない歌詞3番!
もうすぐこどもの日ですね!こどもの日の歌といえば、
屋根より高いでお馴染みの『こいのぼり』と
甍(いらか)の波と雲の波ではじまる『鯉のぼり』の
二つありますね。
どちらも有名ですが屋根より高い〜の『こいのぼり』が
後に出てよく歌われるようになってからは
『鯉のぼり』のほうはあまり歌われなくなりました。
しかし、甍の波と雲の波〜の『鯉のぼり』は
日本を代表する童謡です。
文部省唱歌でもあるのです!
今回は甍の波と雲の波〜の『鯉のぼり』のほうの歌詞の
想いや意味について調べたのでご紹介します!
こいのぼり歌詞の意味って??意外と知らない歌詞3番!
『鯉のぼり』の作詞者は不明で作曲者は弘田龍太郎さんです。
◆鯉のぼりの歌詞(1番)
甍(いらか)の波と 雲の波
重なる波の 中空(なかぞら)を
橘(たちばな)かおる 朝風に
高く泳ぐや こいのぼり
言葉が難しくてよくわからないですよね。まずは言葉の
意味を解説していきます。
- 甍とは屋根の瓦のことです
甍の波=瓦が重なるのを波にたとえています
- 雲の波=雲が重なるのを波にたとえています
年中見られるひつじ雲だと思います
- 橘はミカン科の柑橘系です
5月の風物詩なので季節をあらわしています
これを踏まえ私なりにわかりやすくすると、
『瓦の屋根が波のように重なり、雲も波のよう
重なる瓦の屋根の波と雲の波の間の空に
橘の香る朝の風でゆれて
高く泳いでいるこいのぼり』
◆(2番)
開ける広き 其の口に
舟をも呑(の)まん 様(さま)見えて
ゆたかに振るう 尾鰭(おひれ)には
物に動ぜぬ 姿あり
『大きく開いているその口は
ふねをも呑み込んでしまいそうに見え
ゆったり振る尾ひれは
物に動じたりしない姿』
◆(3番)
百瀬(ももせ)の滝を登りなば
忽(たちま)ち竜になりぬべき
わが身に似よや男子(おのこご)と
空に躍るや鯉のぼり
- 百瀬の滝=たくさんの浅く流れの速い滝
『たくさんの浅く流れの速い滝を登りきれば
たちまち龍にかわり
私のようになりなさい 男の子たちよ
鯉のぼりが空を躍るようにはねている』
という感じでしょうか。
私なりに簡単にくずして口語訳してみました。
☆なんだかよくわからない…百瀬の滝の意味って??
3番の歌詞に出てくる『百瀬の滝』とは詳しくどういう意味
なのでしょうか?
昔、急流の滝を登りきった鯉は竜になるという伝説が
ありました。この滝は登竜門の滝となった滝のことではないかと
言われています。
決して、鯉が登りきれるような滝では
ありません。登竜門の滝は数段にもなった滝です。
なので百瀬の滝=数段にも重なった滝のことになります。
この滝を長い年月をかけ登りきると言うことは難しいことです
しかし初節句から大人になるまで人生長く、さまざまな困難を
乗り越えれるよう、大きな男になれるよう願われた意味が
込められているのではないでしょうか。
☆こいのぼりの歌詞は3番まであった!!
うって変わってもうひとつの『こいのぼり』。
屋根より高い〜の『こいのぼり』って実は3番
まであったのご存知ですか?
私はちなみに知りませんでしたし、2番の歌詞すら覚えてるか
怪しいです・・・
◆『こいのぼり』の3番の歌詞
ごがつのかぜに こいのぼり
めだまをピカピカ ひからせて
おびれを くるくるおどらせて
あかるいそらを およいでる
こんな歌詞なんですね!本当に知りませんでした。
この、『こいのぼり』は作曲者は不明で作詞者は
近藤宮子さんです。
しかし近藤宮子さんは1番しか作詞していません。
2番3番は作曲者も作詞者も不明なんです!
誰かがあとから作り足したようです。
2番にはお母さんが歌詞に出てくるものがあるようで
その時代の流れで歌詞を足していったんでしょうね。
☆まとめ
いかがでしたでしょうか?
歌もですが節句は鎧やこいのぼりを飾りますよね。
歌も鎧もこいのぼりも男の子が強く立派で健やかな成長を
願って作られたものですね。
私も息子がいますが、こいのぼりを出すだけではなく一緒に
歌い健やかな成長を願いたいと思います。
最近ではこいのぼりも出している人も減ってきています。
もし皆さまも出す機会があれば、こいのぼりを飾り
歌をお子さんと一緒に歌ってくださいね!