小さい頃から、誰もが一度は経験してきたお葬式ですが、大人になって
いざ一人で身内以外のお葬式に参加しなければならなくなった時、困って
しまう方も多いのではないでしょうか。
何を用意し、どのような流れで、どのようなマナーがあるのか。
特に最近は一般家庭での葬式離れが進み、家族葬であったり、火葬のみで
あったりと、本来のお葬式に参加し、勉強できる機会が減っていることも
原因の一つだと思います。
それでも社会人として、最低限の知識やマナーは心得ておかなければ、恥
をかいてしまうどころか、人格まで疑われてしまいかねないでしょう。
そうならないために10分で理解できるように、知っておきたいお葬式の一連の流れ
をまとめました。
【恥を掻かないための葬儀のマナー】親族として参加する場合
もっとも参列する機会が多いと思われる、親族の葬儀ですが、身内だから
といってマナーは気にしなくてよいなんてことは絶対にありません。
身内だからこそ、よりいっそう心をこめて見送ってあげたいという気持ち
が当たり前であり、それ相応のマナーが必要です。
まずは当日慌てたりすることなどないよう、準備はしっかりとしておきま
しょう。
斎場と時間の確認
普段行かない場所、通らない道であることが多いと思いますので、ゆとり
をもって出発し、遅れたりせぬようにしましょう。
喪服の着用
本来は遺族でなければ、地味な平服でも良いとされていますが、やはり
葬儀には喪服で参列するに越したことはありません。
アクセサリーや時計、カバンなどの小物も、派手なものになっていないか
よく気をつけておきましょう。
持ち物
香典、数珠、ハンカチは忘れぬようにしておきましょう。
特に香典は事前の準備に漏れがないように、よく確認しておきましょう。
親族には親族ならではの参列の仕方があります。
ご遺族の方々、喪主となる方は、とにかくやるべきことが多く、故人の
死を悼む暇もないぐらいです。
出しゃばり過ぎない程度に、さり気なく協力してあげるのも親族ならでは
マナーのあり方だと思います。
基本的な葬儀のマナーでもある香典の準備の仕方
香典の準備に一番頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
香典は故人の供養のための香の代わりとして、とても大事なものです。
葬儀に参列するからには、または参列できなくても必ず用意しておか
なければなりません。
いくらぐらい、どのように用意し、どのタイミングで渡せばよいのか?
失礼のないように香典をお渡しするのも基本的な葬儀のマナーの一つです。
前もってしっかりと準備しておきましょう。
金額はいくらぐらい?
香典の金額はいくらと決まっているわけではありません。
故人との縁の深さや年齢によりおおよそ決まってきます。
ただ、4と9のつく金額は、死と苦を連想させるため、香典にはふさわしく
ありません。
一般的には、3,000円~50,000円ぐらいが相場となり、家族や友人ほど
親しくないご近所の方であれば、3,000円~5,000円。
兄弟や姉妹であれば30,000円~50,000円ぐらいを目安に考えれば良いかと
思います。
香典の包み方は?
お札の顔がある方を裏にして、中袋に入れ、中袋の裏側に金額と住所と
氏名を書きます。
金額は漢数字で書きます。(金一万円、金壱万円、金壱萬円)
中袋を香典袋に包み表書きを書きますが、気をつけなければならないのが
故人の宗教です。
キリスト教式であれば「御花料」、神式であれば「御神前」であったり
しますが、「御霊前」としておけば、どの宗教であっても大丈夫です。
下段に会葬者のフルネームを書き、水引き(白黒、または銀色)をかけ、
渡す時には必ずふくさに包んでおきます。
いつ渡せば良い?
香典は通夜と葬儀どちらで渡してもかまいません。
受付で表側を上にしてふくさから、出し、表書きの名前が相手側から読める
ようにして差し出します。
その前にお悔やみの言葉を一言のべるのを忘れぬようにしておきましょう。
まとめ
故人を悼む気持ちが一番ですが、やはり最低限の葬儀マナーは心得て
おかなければなりません。
うかつな言動は即失礼に値し、ご遺族の方々はもちろん、参列者全員を
不快な気持ちにさせてしまう恐れもあります。
きちんとした葬儀マナーがなければ、伝わる気持ちも伝わらないことと
考えておきましょう。